旭 祐貴(Yuuki Asahi)


WMA野外災害救急員-WFRプロフェッショナルレベル

 

 トヨタ白川郷自然學校 インタープリター 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 幼少期は岐阜県郡上市を流れる長良川のすぐ隣で過ごし、夏休みといえばもっぱら川に出かけ、友達とかけ回っていました。自然や生き物が好きだった私は、山梨の大学で野生動物行動学を学びながら、地域の子ども達へ向けた環境教育のサークルに入ったのが今の仕事のきっかけです。卒業後は郡上市でラフティングやスキーパトロールを経験した後、研修生を経て2017年から現職、白川村で暮らしながら人と自然をつなぐ仕事をしています。

 

 WMAとの出会いは2013年の清里ミーティングワークショップでした。疲労と空腹で動けなくなった傷病者の評価を見落としてアーモンドチョコを渡し、ナッツアレルギーが発症して焦ったことを鮮明に覚えています。助けようと手を差し伸べる勇気は大切、でも気持ちだけでは救助できない。アウトドアへ人を連れていくという責任ある仕事には医学的根拠に基づいた知識と技術が必用だと感じ、2014年にWAFA、その後WFRを受講しました。どれだけ予防と対策を立てても100%の安全を保障できない野外活動において、万が一の際、過酷な環境においてどうするのか。クリティカル・シンキングの考え方に共感し、職場のスタッフに限らず、地域のガイド仲間にも伝えて受講を呼び掛けています。

 

 トヨタ白川郷自然学校に在籍する野外体験活動スタッフは全員WAFA以上の資格取得を必須とし、年数回定期的にシミュレーションを設定してトレーニングを続けています。白川村は平時であれば病院まで救急車で1時間の環境ですが、日本の豪雪地帯のため冬季はその限りではありません。また夏には子ども達を20人連れ、緊急時にはヘリ搬送が検討される地域に出かけることもあります。私が今の環境でこの仕事を続けられるのは、常に組織として仲間のバックアップがあるからです。緊急時でも応援に来た全員が共通言語・認識を持って対処できるチームであれば、理想と現実の差が縮められることもあると感じています。

 

 インタープリターは自然の中へお連れする仕事ですが、本質的にはアウトドアで人を育てる教育者です。自助はもちろん、共助の力を持つ人を育てることは、重要なミッションとなります。アウトドアで活動するガイドに限らず、家族で買い物をしているお母さんや公園を散歩しているおじいさんまで、もっと多くの人がこの救急法と出会うことができれば、不意に直面する過酷な現実でもより理想に近づくと信じています。私はアンバサダーとして、WMAJの活動を広く様々な方へ伝えていきたいと想います。

 

トヨタ白川郷自然学校 https://toyota.eco-inst.jp/